マリア ―暴走族の女神―
ダメだ。

なんにしても気分が滅入って仕方ない。


キーリングを手に取り、部屋を後にした。


こういう時はバイクで走るのに限る。

走る時は、何も考えずに済むから。

今日は埠頭でも行って海風に当たろうか。


愛車に跨がり、重低音が響き渡る。


目指すは埠頭―――‥
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