マリア ―暴走族の女神―
今回集まって話してるのは、先日に起きた奈々ちゃんの件で集まっていた。

あの男達はあの後、俺達がZEROの人間である事。

そしてあろうことか、総長の妹に"あんな事"をしようとした事について、何度も土下座してきた。


「許して下さい」と泣いて謝る奴らは酷く滑稽だったが、もちろん許すはずもない。


俺自身、大和さんと車で向かう最中は怒りと焦りが入り混じっていた。

殺気オーラがビンビン放っていた大和さんも末恐ろしくて仕方なかったし、車内は生きた心地がしなかった。

…色々な意味で。


キレた大和さんなんて見た事ないし、そんな人を俺に止められる自信もなく。

風神雷神の二人が居合わせなかったことに、頭を抱えた。
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