マリア ―暴走族の女神―
まじ…か。

マリアがこの埠頭に来たっていうのか?

つか、展開早過ぎねえ?
偶然なのか?

いや、てか本当に本人かどうか分からないだろ。

でも白のワルキューレの女乗りなんて、そうそう居るもんじゃねえし。

いや、違う居ないんだ。
なぜなら"あれ"を乗ることを許されているのは…"あいつら"しか"居なかった"のだから――…。


「連れてきました!!」


そいつの後ろには、確かにいた。
あの夜に見た…あの女だった。


その顔は少し不満そうな表情を浮かべていた。


「大人しく来たんだな」


反して大和さんは満足そうに笑っている。
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