WANTED
家につくといつもの光景が広がっていた。
「「「お帰りなさいっす!!!」」」
「ただいま。」
前まではあんなに怖かったのに時間というものは恐ろしいものだ。
って、言っても慣れるまでに1年以上かかったんだけどね。
「あ、お嬢、友枝という人からさっき連絡がありましが、」
友枝……。
覚えのあるその名前に心臓は変に動き出す。
「折り返し電話して欲しいと番号をいただきましたよ。」
「あ、ありがとう。」
紙には綺麗な字で友枝加奈子書かれてありその下に番号とメールアドレスが書いてあった。
その名前に変に動いていた心臓は少し落ち着いていく。