WANTED


家につくといつもの光景が広がっていた。




「「「お帰りなさいっす!!!」」」




「ただいま。」




前まではあんなに怖かったのに時間というものは恐ろしいものだ。


って、言っても慣れるまでに1年以上かかったんだけどね。




「あ、お嬢、友枝という人からさっき連絡がありましが、」




友枝……。




覚えのあるその名前に心臓は変に動き出す。




「折り返し電話して欲しいと番号をいただきましたよ。」




「あ、ありがとう。」




紙には綺麗な字で友枝加奈子書かれてありその下に番号とメールアドレスが書いてあった。




その名前に変に動いていた心臓は少し落ち着いていく。



< 124 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop