WANTED


良かった。
加奈子さんからで。




私はすぐに加奈子さんに電話をした。




『はい、どちら様ですか?』




あ、加奈子さんだ。




『もしかして、茱良ちゃん?』




「は、い。
お久しぶりです、加奈子さん。」




『良かった、良かった、無事で。』




「すみませんでした。
黙って出て行ってしまって。」




『いいのよ、茱良ちゃんが無事だっただけでも良いんだから。

拓海も心配してたわよ?』




え……?




『茱良ちゃん?』




「あ、すみません。」




『それでね、今こっちに戻って来てるんだけど明日会えないかしら?』




「明日ですか?」




『明後日にはアメリカに戻らないといけなくてね、最後に茱良ちゃんに会って行こうと思って。』




「分かりました。」




『良かったわ。
明日は学校休みやね?

一緒にお昼を食べましょう
チェリーブロッサムホテルに予約いれてるから。』




「分かりました。」



< 125 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop