WANTED
……凄い。
流石高級ホテル。
外見も凄かったけど中の方が断然凄い。
こんなところでランチをしたら値段が凄いんじゃ……。
「茱良。」
「え?」
突然名前を呼ばれて振り向くと、
「た、くみ、君……。」
「クスッ、久しぶりだね、茱良。
ずっと探してたんだよ?」
どんどん近づいてくる彼に私は後退りする。
トンっと音をたてて壁が私の行くてを遮る。
「何で逃げたりした?」
「ひゃっ!」
嫌だ。
触らないで。
その汚い手で私に触れないで!