WANTED


「じゃあね。」




「うん。」




真子ちゃんと別れて一人で帰り道を歩く。




もう、拓海君は帰ってきてるかな?




今日は3限で終わるとは言っていたけど。




雪がまだ残る2月。
歩くたびにギュッギュッとなっている。




「茱良!」




え?




「え、え!?拓海君!?


なんで外にいるの!?
もしかして鍵忘れちゃったの!?」




頭はいいのにたまにこういったミスをする拓海君。




「ううん、茱良の帰りを待ってたんだ。」




「え?」



< 143 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop