WANTED
帰りの支度をして棗君に電話して校門前で待つ事にした。
「〜♩〜〜〜♩〜〜」
「それ、なんていう曲?」
!
「だ、誰!?」
振り向けば知らない男が立っていた。
制服って事は高校生だよね。
「あれ?もしかして俺の事知らない?」
こくこくと頷けばその男は喉をクッとならして笑った。
「そうか、そうか。
そりゃそうだよね。」
……何この人。
でも……すごい綺麗な顔してるな。
男にしては色白だし、身長も高いし、こういうのを世間はきっとイケメンって言うのだろう。