WANTED


「茱良!」




「あ、棗君だ。」




私はその男の人に一礼して棗君の車へと乗り込んだ。




「茱良、お前は女子校に通っているよな?」




「え、うん。一応。」




何だ、この棗君の異様なオーラわ。




「男はみんな獣だ。
気をつけろよ?」




「獣?じゃあ、棗君も獣なんだ。」




「俺は違う!
俺はうさぎだ!」




プッ、棗君がうさぎ。
ヤクザがうさぎなんて笑えるよ。



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