WANTED


「ぅぅ…ぐすっ……あ、」




「大丈夫。
言って来れてありがとう。」




温かかった、深瀬君の腕の中は。




「茱良、帰ろう。
皆が待つ所へ。」




「……か、えっても、い、いの?」




「勿論。
棗さんや智、伊吹、類や晴弥、それに俺だって待ってる。」




「……たい。
…私も皆の所に帰りたい!」




私の言葉にニヤリと笑ってさらに強く抱きしめてくれた。



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