WANTED
「ねぇ、私も答えたんだから、次は深瀬君が答える番だからね。」
「分かってるよ。」
聞いてやる。
とことん聞いてやる。
「深瀬君は何者?
どうして私の居場所を知ったの?」
「そんなの簡単なことだよ。」
「え?」
「俺の父さんは警視総監なんだよ。
んで、まー、いろいろとね。」
だから棗兄と知り合いだったのか。
じゃなくて!
「それっていいわけ!?
一応個人情報なんだけど。」
「アハハハ、まー、細かいことは気にしない気にしない。」
いや、に気するだろう。