WANTED
救世主の車に乗り込み逃走する。
フー、これで一安心。
救世主にお礼を言わ……
『ゴツン!』
「いっ!
……グーで叩かなくてもいいじゃん!」
救世主は黒いオーラをまとっていた。
「お前は俺にどんだけ心配をかければ気が済むんだ!」
「……ごめん、なさい。」
「なんで追いかけられていたんだ?」
「歩いて帰ろうと思って……
そしたらあの人達とぶつかってしまって、必死に謝ったんだけど許してくれなかった……。」
今考えれば迎えを待てば良かった。
「チッ、確かあいつらは……豊玉組か。
次からは迎えが来るまで駅で待ってろよ。
いいな?」
「うん。」