WANTED


「あ、若。
さっき警察から連絡があって__。」




「あぁ、分かった。
茱良、お前は今日は絶対に家から出るなよ。
いいな?」




「う、うん。棗兄……」




その返事に棗兄は私の頭を軽く叩くと"心配すんな"と言い目の色を変え、組の人達を何人か連れて出て行ってしまった。




きっと仕事なんだろう。
警察って広樹さんが言ってたし。




_____……




その日棗兄が帰って来なかった。



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