WANTED


「朝食の準備ができ次第呼びに来ますのでここにいるなら温かくしておいて下さいね。

また風邪を引きますから。」




「はい。」




それからも私はぼーっと雨を眺めていた。

雨は嫌いなはずなのにどこか懐かしい感じがするから。




きっとこれを矛盾って言うのだろう。




「みーちゃん……。」




その時、玄関の開く音がした。




あ!棗兄が帰って来た!




私は急いで玄関に向かった。



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