WANTED
_____……
「広樹さん!豆腐ありましたよ!」
あー、買い物がこんなに楽しいなんて今まで思わなかった。
「ちょ、お嬢。
そんなに走らなくてもいいですよ。
転けて怪我でもしたらどうするんですか!?」
「アハハハ、いや、なんだか楽しくて。」
「それは良かったです。」
広樹さんって見た目は怖いけど話すとめちゃくちゃ良い人だ。
ボソ)「ちょっとあの人__。」
ボソ)「ねえ。あの女の子一緒いて大丈夫なのかしら。
警察に連絡した方がいいんじゃない?」
聞こえて来るのはそんな声。
あー、私も前まではこうやって広樹さんや他の組の人達を避けていたのか。