WANTED


「あ、未奈さん、この前はありがとうございました。」




「そんなの全然いいよ。
棗から連絡あった時はびっくりしたよ。
あんなに焦っている棗なんて久しぶりに見たもの。」




棗兄、そんなに焦ってたんだ。




「そういえば茱良ちゃんってなかなかいい身体してるよね。」




「え?」




「いや、この前茱良ちゃんを着替えさせた時にねここがすごく出てたから。

細いのにびっくりしたよ。」




と言いながら自分の胸を指差す未奈さん。




「ちょ!未奈さん!」




恥ずかしい。
隣には広樹さんもいるのに。




「フフフ。
あ、ごめんね、帰るところ邪魔しちゃって。

じゃあ、またね。」




「はい。」




本当、未奈さんって大人だよな。
髪なんかロングなのに全然いたんでないし、日本人らしい綺麗な黒髪。

大和撫子とはこういう事を言うんだろう。




< 66 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop