WANTED
「あ、未奈さん、この前はありがとうございました。」
「そんなの全然いいよ。
棗から連絡あった時はびっくりしたよ。
あんなに焦っている棗なんて久しぶりに見たもの。」
棗兄、そんなに焦ってたんだ。
「そういえば茱良ちゃんってなかなかいい身体してるよね。」
「え?」
「いや、この前茱良ちゃんを着替えさせた時にねここがすごく出てたから。
細いのにびっくりしたよ。」
と言いながら自分の胸を指差す未奈さん。
「ちょ!未奈さん!」
恥ずかしい。
隣には広樹さんもいるのに。
「フフフ。
あ、ごめんね、帰るところ邪魔しちゃって。
じゃあ、またね。」
「はい。」
本当、未奈さんって大人だよな。
髪なんかロングなのに全然いたんでないし、日本人らしい綺麗な黒髪。
大和撫子とはこういう事を言うんだろう。