WANTED


……一応、お礼と謝らないとね。




『コンコン』




「失礼します……。」




「あ、茱良!」




「ど、どうも……。」




ベッドの上にいる深瀬君にはいろんなものがつながっていた。




これでピンピンしてると言うんだろうか。




「嬉しいな。
茱良から来てくれるなんて。」




「あ、あの……
ごめんなさい。
私を庇ったばっかりにそんな大きな怪我をおわせてしまって。

私にできる事があるならなんでもやるから。」




「俺は大丈夫だよ。
それより俺もごめんね。
茱良の綺麗な頬に傷をおわせてしまって。」




悲しそうに私の頬を見る深瀬君。




「そんな深瀬君に比べたらこんな怪我、なんともないよ!

なんでもやるからね!」



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