$恋愛布告$
1◆Prologue




澄みきった青い空に黄色い球が浮かび上がる。



その黄色い球は、一瞬空中で静止して

パコーン

という音と共に、私の方へ向かってきた。




パコーン

それを意図も簡単に打ち返す。



「キャー!!楠木先輩ッ!!」

「ファイト!柚雫!」

集中している私の耳に、微かに聞こえる声援。



今日はテニスの市内大会の日。

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