$恋愛布告$


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―――――・・・


キーンコーンカーンコーン

静かな廊下を走る私に微かに聞こえたチャイム音。


だが今の私にはそんな事、右耳から左耳へ抜けていく。







ガラッ

教室の扉を勢いよく開けると思いっきり息を吸った。




「ちょっと!!晶、裕ちゃん!!聞いてよ!!」


今はHR。しかも担任は生徒指導の鬼教師。



「ほぅ~?楠木、遅刻してきてまでの一大事なんだな?それなら俺が聞いてやろう。」

「げ・・・」

「げ?何だそれは。お前後で職員室行き。」

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