$恋愛布告$
「それはそうと、楠木さん。」
こっちに向き直して、私を見る会長。
「・・・何ですか。休みの暇で説教ですか?」
勿論睨み返す私。
「楠木さんが悪いんだよ?代議委員長として、そろそろ服装のその頭・・・あとマイペースさ。直らないの?」
服装というのはスカートの丈とボタンの開け閉めの事。頭は色の話だろう。マイペースについては・・・遅刻・・か?
代議委員長というのは生徒会執行部の中でも一番総務に近い委員会の長。
「いいじゃないですか。やる事はやってるんですから。」
プイッと横を向いて、私は人ごみの中に紛れ込んだ。