手錠の女神
「まぁ一緒にはいないが今日は送ってやるから帰るぞ」
「…帰りたくないんですけど」
「アホかお前、そんなんじゃいつまで経っても一緒にはいてやらん」
「…わかりました!帰ります!」
「よろしい」
これが異端児の俺と
手錠の女神様との
不思議な出会い
「お前は――――にはならないでくれよな」
「何かいいました?」
「いや、何も」
この時の彼女の口振りが少し気になったけど僕は気にしないことにした
それよりも女神ってイメージには程遠い彼女の口調は悪いけど
それがまた俺を救ったんだ
ねぇ神様?
この人なら…
この人なら大丈夫…ですよね?
この人なら俺の呪いとも言うべき人生でも
俺が彼女に入れ込んでいいですよね?
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