手錠の女神
でももう一度寝ようかな…放課後まで
どうせ授業出ても情報は入らないし
昨日興奮して眠れなかったし…
なんておかしな話なんだけどさ
「くぁ…眠い…」
…どうせなら保健室で寝ようかな
思い立ったら即行動
三階にある教室から一階の保健室まで向かう
校内にいるにも関わらず肌寒い校舎はだいぶ古い
確か100年近いとか誰かが言ってた気がしたな
なんて別のことを考えても眠くなる俺が
情けなく感じてきた
俺はどれだけ眠いんだかわからないけど、たぶん放課後まで余裕で寝られると思う
「失礼しまーす」
お目当ての保健室の扉の向こうから聞こえた声は保健の先生の声で間違いなかった
「あら、前山くんじゃない」
「先生寝かせて」
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