手錠の女神



 「失礼します、先生給食持ってきました」


 「あ、悪いんだけど…もう一人分の給食持ってきてもらえるかしら?」


 「わかりました…失礼します」



 下級生にしてはしっかりした子だなと思いつつ扉に目を向けていた



 その時ふいに俺の視線の先に入り込んできた



 「冬麻くん…今日は夜、空いてるかしら?」


 「…今日ですか?今日は空いてます」


 「じゃあ冬麻くん今日私の家にご飯食べにおいでよ?ご馳走してあげる」


 「じゃあお言葉に甘えます」


 「…冬麻くん」



 視線の先に入り込んできた先生の顔が俺の顔に近付く



 先生のお目当ては若い俺の身体ってだけ



 「先生ってば悪い人だね」











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