手錠の女神



 さすがに少し言い過ぎたかも知れないが謝る気は欠片もない



 事実は事実なのだから



 激しく煩くなった岬の声を他所に置いておき俺は保健室を後にした



 廊下を抜け二階に駆け上がる



 校舎のど真ん中に位置する職員室の真横の会議室に入るとそこには数種類の紙束が積まれていた



 「何だよこの量は…」



 恐らく生徒の半分位に配るであろう書類は見本であろう一冊と置かれていた



 「見本通りに作りゃいいんだな」



 一人言の多くなりそうな空間でただひたすらに書類を作り続けた



 手伝えば何かと免除されることが増えるし



 それにここの卒業生なら何か情報が入るかもしれない…



 情報を提供してくれりゃ万々歳だ











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