【完】結婚からはじまる恋《1》
私の二つに割れた名前のプレートを拾い上げる。



「…仕事は辞めるんだ…もう必要ないな」



「はい」



頼さんはゴミ箱に捨ててしまった。




「…俺は部屋に戻る…お前…仕事は?」



「終わりました…」



「そうか」



「なら、副社長室に来い…」



「でも・・・」



「また、面倒なコトになったら困る…」



「…わかりました」


忙しい頼さんの邪魔ばかりできないよね。


「本当にありがとうございました」





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