【完】結婚からはじまる恋《1》
「二人の婚約に乾杯しよう!!」


辰真は自分のコトのように喜んで、乾杯の音頭をとってくれた。



「では、俺の大切な親友・神宮寺頼と深幸ちゃんの婚約を祝して乾杯!!」



「「「「カンパイ!!!」」」」



何だかテレ臭いキモチで一杯になる。


隣に座る深幸も酔ったように頬を赤く染めてはにかむ。



「…じゃあ~食べよう!」


「お前も遠慮せずに食べろ」



「はい」


深幸は俺の言葉に弾かれるようにテーブルに並んだ料理に箸を伸ばす。






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