【完】結婚からはじまる恋《1》
「…実は俺も頼も…友達が少ないんだ…まぁ、取引先には沢山…仕事仲間いるけどな。プライベートな話をするのは俺は頼だけだ」
「でも、お前には優貴さんがいるだろ?」
「…優貴さんって…栗原優貴さんですか?」
「そうだよ。親父と共に海に消えた…栗原さんの2番目の息子だ」
辰真の瞳に悲痛な色が宿る。
辰真の父親・濱部会長と秘書の栗原さんは2年前の飛行機事故で太平洋上の海に消えた。未だに死体は見つかっていない。
「…深幸…栗原さんと顔見知りなのか?」
「え、あ…はい」
「施設の子供たちにとって…栗原さんはお父さんでしたから…ねぇ?深幸ちゃん」
「はい」
深幸は純名さんに相槌を打った。
亡き栗原さんが父親代わりか…
生きてたら…まともに顔を見れないな…
「でも、お前には優貴さんがいるだろ?」
「…優貴さんって…栗原優貴さんですか?」
「そうだよ。親父と共に海に消えた…栗原さんの2番目の息子だ」
辰真の瞳に悲痛な色が宿る。
辰真の父親・濱部会長と秘書の栗原さんは2年前の飛行機事故で太平洋上の海に消えた。未だに死体は見つかっていない。
「…深幸…栗原さんと顔見知りなのか?」
「え、あ…はい」
「施設の子供たちにとって…栗原さんはお父さんでしたから…ねぇ?深幸ちゃん」
「はい」
深幸は純名さんに相槌を打った。
亡き栗原さんが父親代わりか…
生きてたら…まともに顔を見れないな…