【完】結婚からはじまる恋《1》
くくくっと喉奥で噛み殺したような笑いが頭上から訊こえる。
「…」
副社長が私に近づいて来る。
彼に詰め寄られ、背中が鏡にぶつかり、逃げ場を失う。
私に見向きもしなかった彼が私をジッと見つめてる。
顔に熱が帯びて赤くなっていく。
「…深幸は何が望みなの?」
「…望み…ですか・・・?」
望みって…
「私と一晩・・・過ごして…ください・・・」
声は緊張で震えていたけど、自分の望みは言えた。
副社長が私に関心を示すなんてきっと今しかない…
「…」
副社長が私に近づいて来る。
彼に詰め寄られ、背中が鏡にぶつかり、逃げ場を失う。
私に見向きもしなかった彼が私をジッと見つめてる。
顔に熱が帯びて赤くなっていく。
「…深幸は何が望みなの?」
「…望み…ですか・・・?」
望みって…
「私と一晩・・・過ごして…ください・・・」
声は緊張で震えていたけど、自分の望みは言えた。
副社長が私に関心を示すなんてきっと今しかない…