【完】結婚からはじまる恋《1》
私は下着姿同然で…路地裏を逃げ回る。



朝まで公園のトイレで過ごし…捨てられていたボロボロの服を着て…僅かな所持金で新しい服を買い、ファーストフードで遅めの昼食を食べた。



居場所を知られるのが怖くて、泣く泣く携帯は川に投げ捨てた。


今頃は東京湾に流れ着いている頃だろう。



「・・・」


私は自由になった・・・


でも、所持金の残りは僅か…12円。







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