【完】結婚からはじまる恋《1》
ACT3*冥土の土産
ー深幸sideー
鑑三じいちゃんは資料室に時々出没する謎の老人。
他の人には内緒だと言われ、じぃちゃんの存在は私だけしか知らない。
「このわらび餅…うまいなぁ」
「気に入ってもらえて嬉しいです」
鑑三じいちゃんと私は茶のみ友達。
私がいつも茶請けを用意する。
パソコンで過去の資料を閲覧できるようになってから、社員の人たちは資料室に足を運ぶコトがなくなったらしい。
「…今日はやけに嬉しいそうだな…」
「はい、今度…副社長とデートとするんです」
「デート?そうか…ようやく…頼も君の存在に気づいたのか…」
「えっ?」
他の人には内緒だと言われ、じぃちゃんの存在は私だけしか知らない。
「このわらび餅…うまいなぁ」
「気に入ってもらえて嬉しいです」
鑑三じいちゃんと私は茶のみ友達。
私がいつも茶請けを用意する。
パソコンで過去の資料を閲覧できるようになってから、社員の人たちは資料室に足を運ぶコトがなくなったらしい。
「…今日はやけに嬉しいそうだな…」
「はい、今度…副社長とデートとするんです」
「デート?そうか…ようやく…頼も君の存在に気づいたのか…」
「えっ?」