【完】結婚からはじまる恋《1》
キスを交わしてきたが…どんなに激しいキスを交わしても…欲望の渇望は消せない。




ーーーー俺は深幸が欲しかった。





彼女は俺を恨んでなんかいない。




今も俺を真っ直ぐに愛してくれている。




「・・・」



俺も真っ直ぐに彼女を愛したいのに…



幸福の中に身を沈めていくのが怖い。


失う怖さが常に付き纏う。




「!?」




右側のベンチに長い茶髪の女が座っていた。


彼女の横顔に視線が釘付けになる。



彼女は…深幸に似ていたーーー・・・


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