【完】結婚からはじまる恋《1》
もしかしてこの人…おねぇちゃんのコトを?



私は直感で汲み取った。




「…滝口さんはおねぇちゃんのコトを?」



「…君…鋭いね…」




意外におねぇちゃん…モテるのね。




「…君のコトは頼に黙って…色々と調べさせてもらってる」




「えっ!?」




「…君の欲しいのは同情じゃないだろ?愛情だろ?俺で良ければ…君に愛をあげるけど」



「おねぇちゃんの代わり身なんてゴメンよ!」


弾む音を立てエレベーターが停まった。

「どーぞ」



「気が変わったわ…帰る!」




「…気に障るコト言った?」



「ええ…」

私は語調を強めた。



「ははっ…」



私は滝口さんの笑いにイラッとした・・・


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