【完】結婚からはじまる恋《1》
3基あるうちの一番奥のエレベーターが停止した。


「着きました…社長」



先に乗り込んで、ドアの開のボタンを押す。



社長が乗り込んだのを確認して、幹部フロアの44階のボタンを押して、扉を閉めた。



真っ直ぐに浮上する小さな箱の中。



社長と二人…




神宮寺副社長と本当に結婚できたらどんなにいいだろう。




デートだなんて嘘をついてしまった…



私は彼の携番とメルアドを手に入れてうかれていた。

唯それだけ。







< 22 / 274 >

この作品をシェア

pagetop