【完】結婚からはじまる恋《1》
「…まさか、頼お前…二人を娶るつもりか?」

「違うっ!俺の花嫁は深幸だけだ」


俺は大声で返した刹那、


深幸がカーテンを開けて試着室から出てきた。


全身ミラーにウエディングドレス姿を映す。



「どう?頼さん」



「んっ…あ…とっても似合っているよ…」




「深幸ちゃん…綺麗だよ」



「・・・」



「二人がいいって言うし…これにしようかな?」



「別に試着は一着と言わず…沢山…試着したらいい」



「でも…頼さんだって夕方はホテルでパーティが…」



「いいからいいから…深幸の納得するまで選べばいい」



< 221 / 274 >

この作品をシェア

pagetop