【完】結婚からはじまる恋《1》
深幸も晃と並んで、自分の携帯で俺と美愛ちゃんのツーショットを撮影した。
「頼さんの顔…何だか不機嫌ね…」
「…別にいいだろ?」
「…私のコト嫌い?」
美愛ちゃんは瞳を潤ませて、俺を見つめた。
泣き真似も出来るらしい…マジで女優だ…
「…別に嫌いじゃない…」
「頼さんのコトは本物のお兄さんみたいに思ってるのに。嫌われたらどうしようとかと思った」
脚本なしでもアドリブでバンバンと言葉が出てくる。
ひと回りも違う小娘に振り回され、張り詰めている俺の神経も焼けきれてしまいそうだった。
「頼さんの顔…何だか不機嫌ね…」
「…別にいいだろ?」
「…私のコト嫌い?」
美愛ちゃんは瞳を潤ませて、俺を見つめた。
泣き真似も出来るらしい…マジで女優だ…
「…別に嫌いじゃない…」
「頼さんのコトは本物のお兄さんみたいに思ってるのに。嫌われたらどうしようとかと思った」
脚本なしでもアドリブでバンバンと言葉が出てくる。
ひと回りも違う小娘に振り回され、張り詰めている俺の神経も焼けきれてしまいそうだった。