【完】結婚からはじまる恋《1》
弾んだ音を上げて、44階にエレベーターは到着。



私の沈むキモチとは対照的だった。



* * *


「頼…仕事はどうだ?」


社長は気軽に扉を開けて副社長室に入っていく。


私は社長の背中に隠れるように身体を屈めて入った。



「社長っ!!?」



神宮寺副社長は突然の社長の訪問に驚きの声を上げた。



そして、私には『何でお前が社長と一緒なんだ!?』そんな問いかけの声が訊こえてきそうな表情を見せた。






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