【完】結婚からはじまる恋《1》
「・・・」

都心の有名ホテルの大広間を貸し切って、新規のプロジェクトの立ち上げパーティが行われた。


パーティはビュッフェスタイル。
私は頼に寄り添い、挨拶回り。


「お久しぶりです…神宮寺副社長」


「久しぶりだな…広瀬」



「・・・」

広瀬さんと言う人は頼と同じ長身でスーツの似合う男性だった。



「紹介する…彼はニューヨーク支社から帰国した新規プロジェクトチームもリーダーとなる広瀬勇だ」



「よろしく。深幸さん」



「はい…よろしくお願いします」



私は丁重に頭を下げた。



「ゴメンなさい。勇さん」


広瀬さんのそばに170センチ近くあるモデルのような女性がやって来た。



「妻の利奈です」



「…深幸さん初めまして…妻の利奈です」



「利奈…」


頼は小さく利奈さんの名前を呟く。





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