【完】結婚からはじまる恋《1》
晃さんが私の口許にフーフーして冷ましたお粥を運んでくれた。



「・・・」



美愛が一緒に住むようになってから、頼さんの態度が変った。


キスもしてくれなくなった。


元々、期限付きの結婚。


互いに触れ合い、心を通わせない方が別れる時、あっさりと別れられるかなと思い…何も言わず…頼さんの出方を待っていた。



私は晃さんには本当のコトを話した。




「期限付きの結婚??」




「…社長がお亡くなりなれば…私たちは離婚するつもりです」




「・・・期限付きの結婚なら…パーティで君を婚約者として紹介しない」



「でも、私と一緒に住んでるのに…キスだってしてくれません。頼さんは割り切って…」




「・・・」


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