【完】結婚からはじまる恋《1》
ー深幸side-
晃さんも自分の部屋に帰ったらしい。
「…深幸…大丈夫か?」
「…美愛は?」
「美愛はホテルに泊まるそうだ…」
この部屋に居るのは、私たちふたりだけなんだ・・・
「一人で?」
「ああ」
頼さんは首許のネクタイを抜き去り、一番上のボタンを外す。
私は上体を起こした。
頼さんは私のそばに浅く腰を下ろす。
サイドテーブルに置かれたスタンドの薄明かりが頼さんの姿を照らした。
「あの…頼さん・・・」
「何だ?」
「…深幸…大丈夫か?」
「…美愛は?」
「美愛はホテルに泊まるそうだ…」
この部屋に居るのは、私たちふたりだけなんだ・・・
「一人で?」
「ああ」
頼さんは首許のネクタイを抜き去り、一番上のボタンを外す。
私は上体を起こした。
頼さんは私のそばに浅く腰を下ろす。
サイドテーブルに置かれたスタンドの薄明かりが頼さんの姿を照らした。
「あの…頼さん・・・」
「何だ?」