【完】結婚からはじまる恋《1》
綺麗な顔。

私を愛しく見つめる視線。


シャワー後の妖艶な身体。



私は頼さんの腕に迷わず、飛び込んだ。




狂いそうなくらい早鐘を打つ鼓動。



私は頼さんの身体に組み敷かれる。あの夜と同じ…世界。



彼は上から私を愛しげに見つめ、顔を近づけていく。



重なる唇。



何度も何度も重ねて…私を翻弄していった。





首筋に唇を這わせて、少し濡れた彼の髪がくすぐったい。



「!?」



甘く優しい痺れが一瞬走った…



彼は私の首筋にキスマークを残した。








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