【完】結婚からはじまる恋《1》
ー頼side-
晃が俺の秘書を辞め、
美愛ちゃんが部屋を出て行ったーーー・・・
リビングの窓際に立って、オフィスのビル群を見つめる。
「頼…さん」
俺の隣に深幸が歩み寄って来た。
「お前の着けているロザリオは…」
「社長からこっそり訊きました。頼さんの亡くなられたお母さんの形見だと」
「そうか…」
「…私…美愛に頼さんだけは譲れませんでした…」
「俺も晃にお前だけは譲れなかった…」
美愛ちゃんが部屋を出て行ったーーー・・・
リビングの窓際に立って、オフィスのビル群を見つめる。
「頼…さん」
俺の隣に深幸が歩み寄って来た。
「お前の着けているロザリオは…」
「社長からこっそり訊きました。頼さんの亡くなられたお母さんの形見だと」
「そうか…」
「…私…美愛に頼さんだけは譲れませんでした…」
「俺も晃にお前だけは譲れなかった…」