【完】結婚からはじまる恋《1》
ACT4*夢の恋人
ー深幸side-
私は副社長の指示で地下の駐車場で待った。
「…待たせたな…」
「いえ」
副社長が一人で右手に黒のブリーフケースを持ち、現れた。
「あ、あの・・・今夜だけ頼さんと呼んでいいですか?」
「ああ…」
「頼さん…」
私はおそるおそる試しに呼んでみる。
「何だ?」
「いえ、別に何も…」
「用がないなら呼ぶな…」
頼さんに叱られてしまった。
「すいません」
「…待たせたな…」
「いえ」
副社長が一人で右手に黒のブリーフケースを持ち、現れた。
「あ、あの・・・今夜だけ頼さんと呼んでいいですか?」
「ああ…」
「頼さん…」
私はおそるおそる試しに呼んでみる。
「何だ?」
「いえ、別に何も…」
「用がないなら呼ぶな…」
頼さんに叱られてしまった。
「すいません」