【完】結婚からはじまる恋《1》
私は彼の背中を必死に追う。
シルバーのベンツの前で止まった。
「ほら」
頼さんが助手席のドアを開いた。
「ありがとうございます…」
私は遠慮がちに助手席に乗り込んだ。
このベンツが頼さんの私用車らしい。
頼さんは運転席へと乗り込む。
「…シートは適当に動かしてくれ」
「はい」
爽やかな柑橘系の芳香剤の匂いが車内に漂う。
頼さんはギアをドライブに入れて、サイドブレーキをゆっくりと下ろす。
シルバーのベンツの前で止まった。
「ほら」
頼さんが助手席のドアを開いた。
「ありがとうございます…」
私は遠慮がちに助手席に乗り込んだ。
このベンツが頼さんの私用車らしい。
頼さんは運転席へと乗り込む。
「…シートは適当に動かしてくれ」
「はい」
爽やかな柑橘系の芳香剤の匂いが車内に漂う。
頼さんはギアをドライブに入れて、サイドブレーキをゆっくりと下ろす。