【完】結婚からはじまる恋《1》
スーツにアクセサリー、パンプスとファション雑誌から抜け出たような完璧なコーディに身を包んだ。



頼さんは慣れた感じでスマートにカードで精算を済ませた。


「行くぞ」


頼さんはボーッと店先で突っ立っていた私の肩を突然、抱いてきた。


「ひやっ」



反射的に声が出た。



人に肩を抱かれるとくすぐったくなる質。



「こんな場所で声を出すな。声を出すのはベットの上だろっ?」


「べ、ベット!?///」



私は頬に熱が帯びてくる。




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