【完】結婚からはじまる恋《1》
私が望んだのにーーー・・・


いざとなると尻込みしていた。



頼さんの運転で向かった先は東京オアシスにあるドラゴンホテル東京ベイの中にあるフレンチレストラン。







壁のアンティックな間接照明が頼さんの端正な顔に見事な陰影を作り出す。




予約した個室は品のある深紅の壁、テーブルや椅子はアンティック調。


何処か中世の世界に迷い込んだかのような感覚を見せた。



硝子越しに見える東京の夜景はモダンで幻想的だった。


私は椅子に座るのも忘れて、夜景に見惚れた。





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