【完】結婚からはじまる恋《1》
正直…俺は酷い男だ…



息を継がせながら何度もキスを落として、彼女の体の中にこもった余分な力を削いでいく。


「頼さん…好きです…大好きです…」



可愛い艶のある声で俺に愛を伝える。



いつもは欲望だけを吐き出すような感じだけど。



俺は彼女の想いに応えたーーー・・・




俺は彼女の頭を腕に寄せ、もう片方の手で肩を抱いた。



「…ありがとうございます…私…今夜のコト…一生忘れません」




「あぁ」

俺は素っ気無い返事で返した。



…俺も忘れられそうにない…



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