【完】結婚からはじまる恋《1》
どうして父さんは俺を庇ったんだと責めたコトもあった。



俺はずっと、祖父母の期待に添おうと必死に頑張った。



甘えは禁物。



そう思い…ずっとやって来た。




他人行儀だった俺の態度にじぃちゃんは悩んでいたんだな。



「ゴメン…じぃちゃん」



「…頼…ディナーはまだだろ?二人で食べてきなさい」



「ああ…そうだな…行こうか?深幸」



「…はい」


深幸は小さな声で返事した。



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