ハロー、バイバイ!


思いがけない誠の行動に、美紗は戸惑う。


なにするの?…と言いかけた口を封じるように、誠は美紗の身体の上に乗ってきた。

荒々しく美紗の唇にキスをしながら、右手で膝丈のスカートを捲り上げる。

美紗の黒い下着の下半身が丸見えになった。


薄暗いとはいえ、陽はまだ高く、あまりにも無防備だった。


……こんなところで…?


美紗は激しく身をよじった。

それだけで嫌がっていることは分かるはずなのに、誠の手は止まらず、下着の中に侵入してきた。
指先でまさぐる。


…誰か人が来て、車の中を覗いたらどうしよう。
こんなに恥ずかしい格好を見られてしまう…


「駄目!」


堪らず、美紗は両手で、思い切りの力で誠を押し返した。

誠は少し上体を起こし、なぜ?というような目で美紗を見つめる。


「…誰かに見られたら嫌だから。」


掠れた声でやっと言った。


「平気だよ、今すぐやりてえんだよ!」


誠は怒った顔で乱暴に言うと、再び、美紗に覆いかぶさった。


「見たい奴には、見せてやりゃあいいんだよ!」


「嫌!変なこと言わないで!」


首筋に誠のキスを受けながら、美紗は、誠の言動に驚き、叫ぶように言った。

こんな誠は初めてだった。



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