ハロー、バイバイ!
今日、誠はきららと永遠に別れた。
もう誠の中で、きららは死んだも同じだった。
その辛い別れは、美紗の想像を絶する。
ーー忘れさせてあげる…少しでも…
私が出来ることなら…
手を伸ばし、誠のくせ毛の頭を撫でた。
誠は涙に濡れた目で美紗を見た。
美紗は微笑む。
「….いいの。びっくりしただけ。
私もしたい。全部脱ぐね…」
少しだけ勇気が必要だった。
羞恥心とともに身につけているもの全てを脱ぎ捨てる。
フロントガラスをサン・シェードで覆って。
美紗だけ生まれたままの姿になって、重なり合った。
誠の車の中で。