俺が教えてやるよー俺だけを見てろー
九条陸という人
ふぁ~、眠い。朝ごはん食べる気がしないよ。
「でも、食べなくちゃ昼まで持たないから軽く食べるか」
久しぶりに独り言喋ったな、こんな一人暮らししてると話す相手居ないからいつも喋らないのに何で今日喋ったんだろう?
何か、起こりそうな気がする。
――――ピンポーン、ピンポーン
あれ?亜夜菜今日はいつもより早いな。
――――ピンポーン、ピンポーン、ピンポー、ピン、ピン、ピンポーン!
あーもう、しつこいな!!
「はいはい、今開けますよ!」
玄関を開けたのは良いが何ででしょ亜夜菜だと思って開けたのに目の前にいるのは女の子ではなく男の子でした……。
よしここは……
「すみません、家間違えてます。それじゃ」
「おい、唯菜!お前は馬鹿か」
ん?このセリフどこかで聞いたことがあるような……?
閉めかかっていたドアを開け男の子の方を見てみると、どこかで見たことがあるような顔があった。
……うん、見た覚えはあるけどどこでだっけ?
「えっと、どちらさま?」
「お前、それマジで言ってんの?」
「マジですけど」